簿記入門(第7回 仕訳)

取引の記録(仕訳)の方法について見ていきたいと思います。取引の記録方法には単式簿記複式簿記という2つの方法があります。

 

1.単式簿記複式簿記

単式簿記は家計簿などで使われる方法で、現金の収支のみを記録していく方法です。簡単に記帳できる反面、財政状態がわからない、集計ができない、現金を伴う記録しかできないなどの不便な点があります。一方で複式簿記は取引を2側面から見るやりかたで、単式簿記のデメリットを解消できます。したがって、決算書の作成のためには複式簿記を採用します。

 

2.仕訳

複式簿記の取引の記録方法を仕訳といいます。以下は仕訳の例です。

現金 100 / 借入金 100

これは現金100を借入れた時の仕訳になります。複式簿記はひとつの取引を両面から見て記録していく方法です。この場合は、借入を行って借入金が100増えたという側面と、借り入れにより資産である現金100が増えたという側面をあらわしていることになります。

「現金」や「借入金」といった項目を勘定科目といいます。勘定科目の種類には貸借対照表に計上される資産、負債、純資産、損益計算書に計上される収益、費用などの項目があります。

ちなみに仕訳の左側を借方、右側を貸方といいます。「借」とか「貸」の文字の意味は考えると混乱してしまうので、単純に左側が借方、右側が貸方と覚えてください。

 

3.仕訳のルール

下記の表は取引が発生した場合に借方、貸方どちらに記入するかをあらわしており、仕訳はこのルールに従って行っていきます。例えば、上記の

現金 100 / 借入金 100

の仕訳を例に見ていきます。この場合、借入により現金が100増加しているので、表における「資産の増加」に該当することから借方に現金100と記入します。一方で、借入を行うことは同時に「負債の増加」にも該当しますので、貸方に借入金100を記入します。

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他にも例をいくつか挙げておきます。

 

・現金で商品を売り上げた。

現金 200 / 売上 200    (資産の増加)/(収益の発生)

 

・通信費を50現金で支払った。

通信費 50 / 現金 50    (費用の発生)/(資産の減少)

 

・借入金100を現金で返済した。

借入金 100 / 現金 100   (負債の減少)/(資産の減少)

 

以上のようになります。もっと複雑な仕訳もありますが、借方と貸方の金額は必ず一致しますので注意してください。